一級建築士の萌える囁き~ツインソウルはお前だけ~
翌日の午前10時。
萌音は、会社の最寄り駅のJR線構内で海音を待っていた。
行き先を教えてくれれば自分でそこまで移動すると言ったが海音は『一緒に行こう』と言って譲らなかった。
満員電車がどうとか言っていたが、学生時代は電車通学だった萌音は特に電車での移動に戸惑うことはない。
童顔だが゛近づくなオーラ゛が凄いのか、萌音の周りには変な男は寄ってこないのだ。
゛少し早く着きすぎたかな゛
と改札を抜けたすぐのところの壁際に立ってスマホを触っていると、目の前に二つの影が落ちてきた。
「ねえ、僕達これからここに行きたいんだけど何線を使えばいいか君わかる?」
高校生らしき二人は爽やかな雰囲気を醸し出しているが笑顔が胡散臭い。
萌音に向かって馴れ馴れしくスマホで目的地を示してくる男子二人は、どうやら萌音のことを同じ高校生だと思っているようだ。
無視しても良かったが、しつこくされたとしてももうすぐ海音が来るはずだ。
「ああ、ここなら地下鉄H線を使って、その後にK線に乗り換えて・・・」
「ううーん。ややこしいな。・・・それなら目的地を変えちゃうかなー。ところで君もお友達と待ち合わせ?良かったら僕達と・・・」
「萌音」
にじりよる男子二人を遮るように体を割り込ませてきた男性。
「こいつに何か用?」
明らかに大人の男性が現れて驚く男子達。
「この子のお兄さんですか?妹さんと少し話をしたいのでちょっとだげ時間もらえますか」
ヘラヘラと笑う男子二人に
「期待を裏切って悪いけど、こいつは20歳をとうに越えたおばさんで、俺の妹でもない」
と海音は一笑した。
萌音は、会社の最寄り駅のJR線構内で海音を待っていた。
行き先を教えてくれれば自分でそこまで移動すると言ったが海音は『一緒に行こう』と言って譲らなかった。
満員電車がどうとか言っていたが、学生時代は電車通学だった萌音は特に電車での移動に戸惑うことはない。
童顔だが゛近づくなオーラ゛が凄いのか、萌音の周りには変な男は寄ってこないのだ。
゛少し早く着きすぎたかな゛
と改札を抜けたすぐのところの壁際に立ってスマホを触っていると、目の前に二つの影が落ちてきた。
「ねえ、僕達これからここに行きたいんだけど何線を使えばいいか君わかる?」
高校生らしき二人は爽やかな雰囲気を醸し出しているが笑顔が胡散臭い。
萌音に向かって馴れ馴れしくスマホで目的地を示してくる男子二人は、どうやら萌音のことを同じ高校生だと思っているようだ。
無視しても良かったが、しつこくされたとしてももうすぐ海音が来るはずだ。
「ああ、ここなら地下鉄H線を使って、その後にK線に乗り換えて・・・」
「ううーん。ややこしいな。・・・それなら目的地を変えちゃうかなー。ところで君もお友達と待ち合わせ?良かったら僕達と・・・」
「萌音」
にじりよる男子二人を遮るように体を割り込ませてきた男性。
「こいつに何か用?」
明らかに大人の男性が現れて驚く男子達。
「この子のお兄さんですか?妹さんと少し話をしたいのでちょっとだげ時間もらえますか」
ヘラヘラと笑う男子二人に
「期待を裏切って悪いけど、こいつは20歳をとうに越えたおばさんで、俺の妹でもない」
と海音は一笑した。