一途な溺愛王子様
素直な気持ち
……午後の授業はさぼってしまった。
あの後もみ合いになりながら、ケンカの状況を見つけた誰かが先生に報告をしたらしい。
すぐに先生が駆けつけて、あたし達は職員室でこってりと絞られた。
でもケンカの原因はあっちからなわけで、詳しく説明すればあたしはお咎めがなかったかもしれない。
でも原因が男女間のもつれだとかなんか、高校生にもなってどうかと思ったのであたしは押し黙ることにした。
周りで状況を見ていた生徒が何人もいたおかげで、あたしは怒られはしたものの、すぐに解放されたからそのままサボって屋上へと続く廊下の階段上で屈みこんだ。
屋上へと続く扉は頑丈に鍵を閉められてるから入れない。でもここなら誰もやって来ない。
誰も掃除なんてしないから埃っぽく、薄暗い階段の一番上で、あたしは頬を抑えた。
「……いったぁいなぁ、もう!」
何やってるんだか。自分でもバカバカしくて泣けてくる。
あの後もみ合いになりながら、ケンカの状況を見つけた誰かが先生に報告をしたらしい。
すぐに先生が駆けつけて、あたし達は職員室でこってりと絞られた。
でもケンカの原因はあっちからなわけで、詳しく説明すればあたしはお咎めがなかったかもしれない。
でも原因が男女間のもつれだとかなんか、高校生にもなってどうかと思ったのであたしは押し黙ることにした。
周りで状況を見ていた生徒が何人もいたおかげで、あたしは怒られはしたものの、すぐに解放されたからそのままサボって屋上へと続く廊下の階段上で屈みこんだ。
屋上へと続く扉は頑丈に鍵を閉められてるから入れない。でもここなら誰もやって来ない。
誰も掃除なんてしないから埃っぽく、薄暗い階段の一番上で、あたしは頬を抑えた。
「……いったぁいなぁ、もう!」
何やってるんだか。自分でもバカバカしくて泣けてくる。