転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
上半身を傾けて顔を寄せてくるセドリックの目には、現在の状況を楽しんでいるような色が浮かんでいる。ヴィオラは視線を逸らした。
「どうって……」
そんなことを聞かれても困る。ヴィオラに言えるのは、ヴィオラの手にはあまる状況だということだけ。
「俺から異母兄上に言ってもいいんだけどな。なんだか癪だから、君に話しておくよ。今回の件、母上も俺も静観することにした」
「静観……?」
「異母兄上がらみで、妙な噂があっただろ。母上は、あれをきっかけに動くつもりだったらしいんだ。俺を後押しするって、声をかけてきたやつがいたらしい」
セドリックはもともと皇太子の座を狙っていた。
母親であるジャニス妃も、息子を皇太子として、自分が国母になりたいという野望を持っていたのに、それが静観する構えになったということだろうか。
「どうって……」
そんなことを聞かれても困る。ヴィオラに言えるのは、ヴィオラの手にはあまる状況だということだけ。
「俺から異母兄上に言ってもいいんだけどな。なんだか癪だから、君に話しておくよ。今回の件、母上も俺も静観することにした」
「静観……?」
「異母兄上がらみで、妙な噂があっただろ。母上は、あれをきっかけに動くつもりだったらしいんだ。俺を後押しするって、声をかけてきたやつがいたらしい」
セドリックはもともと皇太子の座を狙っていた。
母親であるジャニス妃も、息子を皇太子として、自分が国母になりたいという野望を持っていたのに、それが静観する構えになったということだろうか。