転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
セスの食べられるよう、スープは多めに用意されていて、温め直すための携帯用燃料もつけられている。
「サンドイッチにしてくださったんですね。あとで、スープもいただきます」
この状況を放置しておいてはいけないと思ったのか、タケルもまだこの部屋に残っていた。リヒャルトは、セスの姿が目に入りにくい場所を選んで座っている。
無言のままの彼は、厳しい表情だった。
「それで、あいつが持ってきたのはなんだったんだ?」
室内に置かれていた家具はてんでんばらばらの方向を向いていたけれど、向かい合うように起き直し、それぞれそこに腰を下ろす。
真っ先に口を開いたのはタケルだった。リヒャルトが緊張した面持ちで返す。
「セスが持ってきたのは――ティアンネ妃とザーラが繋がっているという証拠だ。ティアンネ妃への金銭的援助を引き受けるという手紙を持っていた」
「……え?」
思わず、小さく声を上げた。以前、セスはヴィオラ達に忠告に来てくれた。ティアンネ妃とザーラが手を結んだ、と。
「サンドイッチにしてくださったんですね。あとで、スープもいただきます」
この状況を放置しておいてはいけないと思ったのか、タケルもまだこの部屋に残っていた。リヒャルトは、セスの姿が目に入りにくい場所を選んで座っている。
無言のままの彼は、厳しい表情だった。
「それで、あいつが持ってきたのはなんだったんだ?」
室内に置かれていた家具はてんでんばらばらの方向を向いていたけれど、向かい合うように起き直し、それぞれそこに腰を下ろす。
真っ先に口を開いたのはタケルだった。リヒャルトが緊張した面持ちで返す。
「セスが持ってきたのは――ティアンネ妃とザーラが繋がっているという証拠だ。ティアンネ妃への金銭的援助を引き受けるという手紙を持っていた」
「……え?」
思わず、小さく声を上げた。以前、セスはヴィオラ達に忠告に来てくれた。ティアンネ妃とザーラが手を結んだ、と。