転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
第七章 もつれた事件の謎を解いて
セスを助けてから一週間。意識が戻った彼は満月宮の一室に匿われ、適切な治療を受けている。
傷口がふさがったばかりで痛みは当分なくなりそうもないけれど、今朝からは熱も下がって、調子がよさそうだ。
「……これは、うまいですね。ヴィオラ様。これならすぐに起きられそうです」
「無駄に動いちゃだめよ、セス。お医者様もそう言ってたでしょ」
厨房から分けてもらったスープとパンを食べているセスは、ヴィオラに向かって微笑む。
まだベッドから出ることを許されていないので、彼は背中に枕をいくつもあてがって身を起こしていた。
「食べたらすぐに横になるんですよ。その前にお薬です」
空になった皿を下げたニイファが、粉薬を包んだ紙と、水の入ったグラスを差し出す。
「……それ、苦いから嫌なんだよなぁ」
「早く治って出て行かないと、リヒャルト様に迷惑がかかるということを忘れてはいけません。さあ、さっさとお飲みなさい」
傷口がふさがったばかりで痛みは当分なくなりそうもないけれど、今朝からは熱も下がって、調子がよさそうだ。
「……これは、うまいですね。ヴィオラ様。これならすぐに起きられそうです」
「無駄に動いちゃだめよ、セス。お医者様もそう言ってたでしょ」
厨房から分けてもらったスープとパンを食べているセスは、ヴィオラに向かって微笑む。
まだベッドから出ることを許されていないので、彼は背中に枕をいくつもあてがって身を起こしていた。
「食べたらすぐに横になるんですよ。その前にお薬です」
空になった皿を下げたニイファが、粉薬を包んだ紙と、水の入ったグラスを差し出す。
「……それ、苦いから嫌なんだよなぁ」
「早く治って出て行かないと、リヒャルト様に迷惑がかかるということを忘れてはいけません。さあ、さっさとお飲みなさい」