転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
今日、ここにいるのはヴィオラとニイファ、それから皇妃が一番信頼している侍女だ。彼女は、温めたポットに湯を注ぎ、お茶をいれているところなのだが、彼女の席もきちんと用意されている。
「母上、遅くなりました」
部屋の前でヴィオラと別れたリヒャルトがやってきた。
「いいのよ。頼んだものは持ってきてくれたかしら?」
「はい、こちらに」
ヴィオラはリヒャルトの様子を伺い、そして視線をテーブルの上に落とした。
(嫌な予感がする……)
うつむいたまま、取り分けてもらったサンドイッチを齧ってみたが、急に喉につかえたように思えてきた。
「ヴィオラ、顔をお上げなさいな」
「はい、皇妃様……」
皇妃の用件は、いったいなんだろう。緊張で心臓をドキドキとさせていると、リヒャルトは持ってきたものをヴィオラの前に置いた。
(これは、国からの手紙……!)
置かれたものを見て、ヴィオラは目を見開いた。
それは、一通の封筒だった。押されている封蝋は、まさしくイローウェン王家のものだった。
「母上、遅くなりました」
部屋の前でヴィオラと別れたリヒャルトがやってきた。
「いいのよ。頼んだものは持ってきてくれたかしら?」
「はい、こちらに」
ヴィオラはリヒャルトの様子を伺い、そして視線をテーブルの上に落とした。
(嫌な予感がする……)
うつむいたまま、取り分けてもらったサンドイッチを齧ってみたが、急に喉につかえたように思えてきた。
「ヴィオラ、顔をお上げなさいな」
「はい、皇妃様……」
皇妃の用件は、いったいなんだろう。緊張で心臓をドキドキとさせていると、リヒャルトは持ってきたものをヴィオラの前に置いた。
(これは、国からの手紙……!)
置かれたものを見て、ヴィオラは目を見開いた。
それは、一通の封筒だった。押されている封蝋は、まさしくイローウェン王家のものだった。