転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
次に会うことがあれば――それは、婚儀だろうか。リヒャルトと本当に結婚するかどうかなんて、今はまだわからないけれど。
「私なら、大丈夫です。この国で、王族とはどうあるべきかをしっかり学びます」
それは、ヴィオラから父への決別宣言だった。
唇を歪めた父は、それきりヴィオラの方は振り返りもせず馬車に乗り込んだ。
「見送りは終わったのか」
「はい。今、出立したところです」
ティアンネ元妃の出立を確認しに行っていたリヒャルトがヴィオラに声をかけた時には、父を乗せた馬車は走り出していた。
ティアンネ妃は離縁のうえ、国に帰されることになった。
彼女と協力体制を取ろうとしていたラファエラ妃は、引き続き宮での謹慎を申し渡されているそうだ。いつ謹慎が解けるのかは、ヴィオラにはわからない。
国に帰ったあとのティアンネ元妃がどうなろうが、オストヴァルト帝国は関知しないということになっている。
だが、おそらく、そう遠くない時期にティアンネ元妃の死の知らせを受け取ることになるだろう。
「私なら、大丈夫です。この国で、王族とはどうあるべきかをしっかり学びます」
それは、ヴィオラから父への決別宣言だった。
唇を歪めた父は、それきりヴィオラの方は振り返りもせず馬車に乗り込んだ。
「見送りは終わったのか」
「はい。今、出立したところです」
ティアンネ元妃の出立を確認しに行っていたリヒャルトがヴィオラに声をかけた時には、父を乗せた馬車は走り出していた。
ティアンネ妃は離縁のうえ、国に帰されることになった。
彼女と協力体制を取ろうとしていたラファエラ妃は、引き続き宮での謹慎を申し渡されているそうだ。いつ謹慎が解けるのかは、ヴィオラにはわからない。
国に帰ったあとのティアンネ元妃がどうなろうが、オストヴァルト帝国は関知しないということになっている。
だが、おそらく、そう遠くない時期にティアンネ元妃の死の知らせを受け取ることになるだろう。