転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
冬の間は庭園を覆っていた雪も、今は完全にとけている。今日は、サンルームでぽかぽかと気持ちよく過ごすことができるだろう。
サンルームに着いた時には、皇妃はリヒャルトとなにか話しているようだった。少々難しい表情になったリヒャルトを、皇妃がなだめているように見える。
(……いろいろあったばかりだものね)
ヴィオラがこの国に来たのは、昨年の秋。まだ一年もたっていないというのに、皇妃の暗殺事件に巻き込まれたり、ミナホ国との国交を開くのを邪魔しようとする人達の争いに巻き込まれたり。
皇妃の立場そのものが安泰とは言えなかったし、急激にリヒャルトの立場が変わってしまったから、いろいろ気をもんでいるのだろう。
「――私、遅れてしまいました?」
けれど、ヴィオラはなにも気づいていないふりをして、その場の空気を変えようとした。
まだ子供――それがヴィオラの免罪符だ。
サンルームに着いた時には、皇妃はリヒャルトとなにか話しているようだった。少々難しい表情になったリヒャルトを、皇妃がなだめているように見える。
(……いろいろあったばかりだものね)
ヴィオラがこの国に来たのは、昨年の秋。まだ一年もたっていないというのに、皇妃の暗殺事件に巻き込まれたり、ミナホ国との国交を開くのを邪魔しようとする人達の争いに巻き込まれたり。
皇妃の立場そのものが安泰とは言えなかったし、急激にリヒャルトの立場が変わってしまったから、いろいろ気をもんでいるのだろう。
「――私、遅れてしまいました?」
けれど、ヴィオラはなにも気づいていないふりをして、その場の空気を変えようとした。
まだ子供――それがヴィオラの免罪符だ。