転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
皇妃はすました表情で、ヴィオラの前でスケッチブックを広げた。
デザインを見るよううながされ、ヴィオラはページに視線を落とす。最初のページに描かれていたのは、大人用のドレスだった。
いくぶん古風なデザインのドレスは、ずっしりとした布地を使って仕立てるのであろうことが、簡単なスケッチからでも見てとることができる。
スカートは裾を長く引き、全体的に華やかな刺繍が施されている。ところどころ、見える丸いものは、宝石だろう。
「このベルト、ずいぶん太いんですね。それに……なんだか重そうに見えます」
「ええ。本物の金を使うんだもの。ずっしりしているわよ」
「本物の金って……!」
最初のデザインを見ただけで、ヴィオラは顔をひきつらせた。こんなドレスを着るなんて無理だ。腰のベルトだけで、小さな国をひとつ買えてしまえるくらいの金額になるのではないだろうか。
「そうね。あなたには、このドレスは重すぎると思うのよ。刺繍のところにも宝石をあしらうデザインだし、かなり重くなるでしょうね」
デザインを見るよううながされ、ヴィオラはページに視線を落とす。最初のページに描かれていたのは、大人用のドレスだった。
いくぶん古風なデザインのドレスは、ずっしりとした布地を使って仕立てるのであろうことが、簡単なスケッチからでも見てとることができる。
スカートは裾を長く引き、全体的に華やかな刺繍が施されている。ところどころ、見える丸いものは、宝石だろう。
「このベルト、ずいぶん太いんですね。それに……なんだか重そうに見えます」
「ええ。本物の金を使うんだもの。ずっしりしているわよ」
「本物の金って……!」
最初のデザインを見ただけで、ヴィオラは顔をひきつらせた。こんなドレスを着るなんて無理だ。腰のベルトだけで、小さな国をひとつ買えてしまえるくらいの金額になるのではないだろうか。
「そうね。あなたには、このドレスは重すぎると思うのよ。刺繍のところにも宝石をあしらうデザインだし、かなり重くなるでしょうね」