転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
ザーラが犯人だろうとヴィオラが疑っているのだって、ヴィオラを疎むのはザーラ以外に思い当たらないこと、ザーラのヴィオラに対する態度からそう思っているに過ぎない。
「つらいことを言わせてるわよね。私、思ったの。お父様がわざわざオストヴァルト帝国に来るのは、私を利用しようとしているんだろうって。私に、利用価値が出て、初めて私の方を見たのだと思う」
――帝国でヴィオラがそれなりの地位を築けば利用する。そうでなかったら、帝国に送ったきり、ヴィオラの存在そのものを記憶から抹消する。
父にとって大切なのはザーラとザーラの生んだ子供達だけ。ヴィオラのことなんて、最初から見ていなかった。
今、ヴィオラの存在をようやく認める気になったのは、ヴィオラに利用価値が出てきたから。それだけにすぎない。
「だったら、私はどうすべきだと思う?」
「どう、と言いますと……?」
ヴィオラの言いたいことが、ニイファにはよく伝わっていなかったようだ。きょとんとした顔をして、ヴィオラの顔をまじまじと見ている。
「つらいことを言わせてるわよね。私、思ったの。お父様がわざわざオストヴァルト帝国に来るのは、私を利用しようとしているんだろうって。私に、利用価値が出て、初めて私の方を見たのだと思う」
――帝国でヴィオラがそれなりの地位を築けば利用する。そうでなかったら、帝国に送ったきり、ヴィオラの存在そのものを記憶から抹消する。
父にとって大切なのはザーラとザーラの生んだ子供達だけ。ヴィオラのことなんて、最初から見ていなかった。
今、ヴィオラの存在をようやく認める気になったのは、ヴィオラに利用価値が出てきたから。それだけにすぎない。
「だったら、私はどうすべきだと思う?」
「どう、と言いますと……?」
ヴィオラの言いたいことが、ニイファにはよく伝わっていなかったようだ。きょとんとした顔をして、ヴィオラの顔をまじまじと見ている。