死者の魂〜最期のメッセージ〜
アメリカにナキウサギは生息している。藍たちの目が鋭くなり、福山美里は初めて表情を崩した。正人も紙を取り出す。
「美里さん。村松さんの口腔内を日本にはない技術で調べ直したところ、微量ながらDNAが検出されました。調べたところ、あなたのものと一致しました」
「これでもまだやっていないと言いますか?」
正人と大河がそう言うと、福山美里はうつむく。藍は大きく息を吐く。望みたくない結末だった。犯人と思いたくない人が犯人だった。ならば、尚更知らなくてはならない。
「なぜ、お兄ちゃんを……みなさんを殺したんですか?」
藍が動機を訊ねると、福山美里はゆっくりと顔を上げる。そして馬鹿にしたように笑い始めた。藍たちは顔色を変えず、ただ狂ったように笑う福山美里を見つめる。
「アハハッ!!おっかしい!!あまりにも滑稽すぎるわ!!まさか、逮捕される日が来るなんてね!!」
「……なぜ殺したんだ?」
いつもより低い声で如月刑事がもう一度訊ねる。福山美里はフフッと顔を歪めた。
「美里さん。村松さんの口腔内を日本にはない技術で調べ直したところ、微量ながらDNAが検出されました。調べたところ、あなたのものと一致しました」
「これでもまだやっていないと言いますか?」
正人と大河がそう言うと、福山美里はうつむく。藍は大きく息を吐く。望みたくない結末だった。犯人と思いたくない人が犯人だった。ならば、尚更知らなくてはならない。
「なぜ、お兄ちゃんを……みなさんを殺したんですか?」
藍が動機を訊ねると、福山美里はゆっくりと顔を上げる。そして馬鹿にしたように笑い始めた。藍たちは顔色を変えず、ただ狂ったように笑う福山美里を見つめる。
「アハハッ!!おっかしい!!あまりにも滑稽すぎるわ!!まさか、逮捕される日が来るなんてね!!」
「……なぜ殺したんだ?」
いつもより低い声で如月刑事がもう一度訊ねる。福山美里はフフッと顔を歪めた。