死者の魂〜最期のメッセージ〜
ソウル
その日の夜、藍は大河たちに食事に誘われ、お店へとやって来た。花が飾られたおしゃれなお店だ。

「わあ!素敵ね」

藍が素敵なお店に目を輝かせると、朝子がニヤニヤしながら藍の頰をつつく。

「あの人が予約してくれたんだよ〜。藍が少しでも元気になれるようにって」

「えっ?」

案内された席には、赤く頰を染めた如月大輔(きさらぎだいすけ)刑事とその部下の原光矢(はらこうや)刑事がいた。藍は驚き、大河はムッとした表情になる。

「こんばんは」

藍が挨拶をすると、如月刑事も「こんばんは」と挨拶を返す。恥ずかしそうにする如月刑事を見て、藍は思わず笑ってしまった。

「まあ、座りましょう。霧島さん!好きなものを頼んでくださいね。今日は私の奢りです」

正人がそう言い、朝子と聖が「やった〜」と喜ぶ。藍は頭を下げ、席に座る。両隣りは大河と如月刑事だ。

お店はおしゃれな雰囲気だが、仕事帰りの人も多い。フレンチのお店らしい。
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