死者の魂〜最期のメッセージ〜
「わ〜!これ、とってもおいしそう!!」

朝子がはしゃぎながらメニュー表を藍に見せる。おしゃれなフレンチに、藍は胸を弾ませた。値段は怖くて見れない。

テリーヌやワインなど注文した料理が運ばれてくると、藍たちのテーブルはいっそう騒がしくなる。

「うわ〜、やっと来た!」

「おいしそうですね!!」

朝子と大河がそう言い、早速食べ始める。その表情は幸せに包まれていった。

「藍、食べろ」

「ええ。……いただきます」

如月刑事に勧められ、藍は料理に口をつける。大河たちが言うように、とてもおいしい。

「おいしいわ」

「ネットでもおいしいって話題なんですよね」

大河が藍に微笑む。楽しい食事の時間はどんどん過ぎていった。

朝子たちはワインを何杯も飲み、顔を赤くしている。藍も赤ワインを飲み、隣に座る如月刑事に話しかけた。

「大輔。いえ、如月刑事」

「ん?何だ?」

藍は如月刑事を見つめ、口を開く。研究所の時のように緊張したりはしていない。
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