死者の魂〜最期のメッセージ〜
心臓や肺などの臓器をもう一度取り出し、異常がないか確認する。そしてもう一度血液を採取した。
「あのさ、ちょっと気になったことを言ってもいい?」
解剖が進む中、朝子が手を挙げた。「何だ?」と胃を取り出していた聖が振り向く。朝子は村松かけるの顔に近づいた。
「なんか、すごく細かいんだけど粉みたいなものがついてるなって……」
藍たちは目の色を変え、朝子の指差す顔をジッと見る。微量だが確かに白い粉が顔に付着していた。
「何だ?怪しい薬か?」
如月刑事も、採取した粉を訝しげに見つめる。大河が「すぐに調べます!」と粉を持って解剖室を出て行った。
「口腔を見ます」
藍はそう言い、遺体の口をこじ開ける。虫歯など一つもない口の中を、藍たちは懸命に観察する。その時、藍はあるものを見つけた。この前解剖した時に見逃してしまったものだ。
「これは……」
村松かけるの遺体から、動物の毛が見つかった。茶色の毛だ。
「あのさ、ちょっと気になったことを言ってもいい?」
解剖が進む中、朝子が手を挙げた。「何だ?」と胃を取り出していた聖が振り向く。朝子は村松かけるの顔に近づいた。
「なんか、すごく細かいんだけど粉みたいなものがついてるなって……」
藍たちは目の色を変え、朝子の指差す顔をジッと見る。微量だが確かに白い粉が顔に付着していた。
「何だ?怪しい薬か?」
如月刑事も、採取した粉を訝しげに見つめる。大河が「すぐに調べます!」と粉を持って解剖室を出て行った。
「口腔を見ます」
藍はそう言い、遺体の口をこじ開ける。虫歯など一つもない口の中を、藍たちは懸命に観察する。その時、藍はあるものを見つけた。この前解剖した時に見逃してしまったものだ。
「これは……」
村松かけるの遺体から、動物の毛が見つかった。茶色の毛だ。