たとえ君が・・・
その時、封筒が目に入った。まだ封のあいていない封筒。その宛名の文字が慶輔の文字だと渉にはすぐにわかる。
これが多香子の不安定の原因かもしれないと渉は思いながら、薬を探した。
「飲めるか?」
渉は薬を見つけると多香子の手に渡そうとした。
その手があまりに震えていて、渉は多香子の背中に回り、多香子の体を自分の方へもたれかからせると薬を多香子の口に運び、コップに注いだ水を飲ませた。
「大丈夫。」
渉の心強い言葉に多香子の発作は次第に収まった。
幸い二人とも勤務が休みだった。
翌日も日勤で時間には余裕がある。
二人は時間を忘れて、ほとんど言葉を交わさないままベッドに横になり過ごした。
これが多香子の不安定の原因かもしれないと渉は思いながら、薬を探した。
「飲めるか?」
渉は薬を見つけると多香子の手に渡そうとした。
その手があまりに震えていて、渉は多香子の背中に回り、多香子の体を自分の方へもたれかからせると薬を多香子の口に運び、コップに注いだ水を飲ませた。
「大丈夫。」
渉の心強い言葉に多香子の発作は次第に収まった。
幸い二人とも勤務が休みだった。
翌日も日勤で時間には余裕がある。
二人は時間を忘れて、ほとんど言葉を交わさないままベッドに横になり過ごした。