たとえ君が・・・
2人を見ていた多香子と渉に理恵が微笑みかける。
「実はね、2人目なの。」
理恵がそういうと朝陽も二人に微笑んだ。

「そっか。よかったな。」
「おめでとうございます。」
「ありがとう。」

4人は一緒に勤務していた時からつながりがあった。

多香子の経験した悲しみも、朝陽と理恵は知っている。

同じように朝陽と理恵の夫婦にもつらい時期があったことを多香子たちは知っていた。


『ウィーン』その時手術室の扉が開いて、4人は一気に気持ちを切り替えた。
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