たとえ君が・・・
「きれい・・・」
涙が次々にあふれている多香子に渉は照れたように微笑みかける。
「気に入ってくれるか?」
「・・・うん。素敵。ありがとう。」
「どういたしまして。」
満足そうに微笑みながら渉は多香子の涙を拭った。

そしてゆっくりと顔を近づける。
「結婚しよう。」
「うん・・・」
二人はゆっくりゆっくりと、唇を重ねた。

「愛してる。」
渉は気持ちをまっすぐに伝えてくれる。

その気持ちは多香子の心にいつも響く。
そして、大きな愛に心満たされていく。

「私も。愛してる。」
多香子は渉に自分から口づけた。
< 199 / 306 >

この作品をシェア

pagetop