たとえ君が・・・
「来ないでください」
そう言いながらも体は離れない多香子。

渉は遠慮せずに多香子に近づいた。そして多香子の耳元で「愛してるよ」とささやく。


怒っていた多香子の頬が真っ赤になり、最終的に耳まで赤くなる。



渉はそんな多香子に愛しさが募った。


女性の多い職場。多香子は渉に対して色気を前面に出してアプローチする女性スタッフに対してやきもちをやくようになった。

渉はやきもちをやかれて嫌な気は全くしない。
むしろ喜んでいる。そして、やきもちで不機嫌な多香子の表情を一瞬にして変える魔法の言葉を知っている。
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