かりそめ婚ですが、一夜を共にしたら旦那様の愛妻欲が止まりません
今まで仕事一点で恋愛も満足にしてこなかった。そもそも仕事以外で男性に連絡先なんて自分から聞いたこともない。
実を言うと、私は二十五歳にして“これぞ恋愛!”という経験がない。キスやセックスで愛情表現を交わす相手はいたこともあったけれど、プラトニックなところで繋がっていたかと言われたら、そうではなかった気がする。
だから私は本気の恋愛というものがどんなものなのか知らない。
「これ、俺の連絡先。いつでも電話してくれ」
電話番号が書かれたメモ紙の切れ端を渡される。
「君とはまたどこかで会えるような気がするんだ。だから連絡先は聞かないでおくよ」
「私、電話しないかもしれないですよ?」
そんな意地悪にも彼はにこりと笑って、私の頬へおやすみのキスをした。軽く啄まれた部分がほんのり熱を持ってくすぐったい。
「なんなら賭けようか? 俺たちがまた会えるかどうか」
近距離で私の顔を挑戦的に覗き込まれ、細められたその瞳に思わずドキッと胸が鳴った。
実を言うと、私は二十五歳にして“これぞ恋愛!”という経験がない。キスやセックスで愛情表現を交わす相手はいたこともあったけれど、プラトニックなところで繋がっていたかと言われたら、そうではなかった気がする。
だから私は本気の恋愛というものがどんなものなのか知らない。
「これ、俺の連絡先。いつでも電話してくれ」
電話番号が書かれたメモ紙の切れ端を渡される。
「君とはまたどこかで会えるような気がするんだ。だから連絡先は聞かないでおくよ」
「私、電話しないかもしれないですよ?」
そんな意地悪にも彼はにこりと笑って、私の頬へおやすみのキスをした。軽く啄まれた部分がほんのり熱を持ってくすぐったい。
「なんなら賭けようか? 俺たちがまた会えるかどうか」
近距離で私の顔を挑戦的に覗き込まれ、細められたその瞳に思わずドキッと胸が鳴った。