本当の私を見つけて
颯「確かにそうだね」

優「それにね、僕思うんだ。
愛ちゃんはずっと寂しい思いを
してきたんじゃないかって」

颯「何でそう思うの?」

優「最後に愛ちゃんの目を見た時なんか
そんな気がしたの。
僕らも親に捨てられて施設に入っても
ずっと馴染めなくて。学校でも親がいないこと
でいじめられてきたでしょ?」

颯「うん。」

優「僕らはたくさん寂しい思いしてきたから
寂しいことがどれだけ辛いか分かってる
つもりなの。でもね僕はどんなに寂しくても
辛くても隣にはずっと颯がいた。
どんなときもお互いに支え合って
生きてきて、今こうしてたくさんの
仲間に出会えた。僕らがこうして前を向いて
生きられるのも一人ぼっちじゃなかったから。
辛い時、頼れる人が1人そばにいたから。
だからね、もし愛ちゃんが1人で
辛い思いをしてきたなら、僕は愛ちゃんの
頼れる存在になりたいの。僕らみたいに
前を向いて生きれるようにね」
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