涙 のち 溺愛


蓮美さんから一人立ちした私は、そのまま蓮美さんと同じ部署で働いていた。

ある暑い夏の日。
会社で蓮美さんが倒れた。

驚き慌てたけど、私は後輩に指示して冷たいタオルを持って来てもらったり、救急車を呼んだり、対応に当たっていた。

そこに、悲痛な叫び。

「蓮美っ!!」

───その、声は。



───────貴史………──







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