思いを乗せたカクテルをあなたに
「カミラさんに、私があのカクテルを出したのは、私がカミラさんやコナミさんを守りたいから。私は、何としてでもカミラさんやコナミさんを救いたいんです!」

洋子の言葉に、カミラは気づく。カミラが守りたい人は、大切な人は、コナミなのだと。

「……ありがとうございます。洋子さん。私、コナミ様を助けに行きます!」

覚悟を決めた顔で洋子を見ると、洋子は「私も行きます」とカミラを見つめた。カミラは、うなずいて、状況を報告するために神界へと向かった。



神界にいる神様、そしてカミラと洋子が来たのは、どこかの館のような場所。カミラは、慎重に中に入る。

「……カミラさん。危ない!」

洋子の声が聞こえ、カミラは急いでその場から飛び退いた。1匹の蛇がカミラを見つめている。

「……カミラ、コナミの居場所が分かった。行くぞ」

その蛇を気絶させ、高い位にいる神様は言った。その言葉に、カミラは「はい」とうなずく。

神様の後についてやって来た部屋に入ると、紐などで体を縛られているコナミがいた。しかし、コナミは気絶しているのか全く動かない。

「……アーサー、お前……もう一度、封印してやる!お前ら、かかれ!」

神様が命令すると、武器を持った人たちがアーサーに飛びかかる。その隙を見て、カミラはコナミに近寄った。
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