to be continued...

「えっ消える?」
「消えます」
「なんで?なんで消えちゃうの?」
「なんでって、辛いだけでしょ、お互いに」
「えっやだ」
「は?」
「雄大が消えちゃうなんてやだ」
「…………」
「だっていっつもいたのに。いっつも私のそばにいて、いっつもフォローしてくれて、雄大がいるからホッとするっていうか、安心するっていうか、そんな、ガードしてくれてたなんて知らなかったし、雄大が私のこと好きだなんて知らなかったし」
「…………」
「だから、あの……」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………き、消えないでほしい……」
「……なら、考えてもらえますか?俺のこと」
「……雄大のこと……」
「好きです。芳子さん」
「…………うん…………」
「できればこのまま離したくないんですけど」
「…………うん…………えっ⁈」
「えっ、じゃなくて」
「いやあの。離したくないって」
「普通でしょ、好きな人が自分の腕の中にいるのに。離したいなんて人、いますか?」
「……いません」
「でしょ?」
「あの、あの、でもっ」
「わかってます。今日はちゃんと送っていきますし、送り狼にもなりませんから」
「……うん……」
「…………」
「…………」
「…………」
「……雄大……」
「はい」
「……あったかい……」
「……そうですか」
「うん……」
「芳子さんも、あったかいです」
「うん……」
「考えてもらえますか?」
「うん……」
「ゆっくりでいいんで」
「わかった……」
「…………」
「…………」
「帰りましょうか」
「えっ?」
「これ以上こうしてると、襲っちゃいそうなんで」
「あ、ああ……じゃあ帰ろう」
「はい」
「あの……」
「はい」
「歩けないよ?」
「ああ、そうですね。じゃあ……こうします」
「えっ……」
「駄目ですか?手をつないだら」
「あ、う……あ、あったかい……」
「良かった。じゃあ帰りましょう」
「……はい……」


to be continued……
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