愛は、つらぬく主義につき。 ~2
2-1
『で、クリスマスプレゼントが婚約指輪だったの? よかったじゃない宮子! これでやっと次は結婚式ねー』
スマホの向こうから、からかうように紗江に冷やかされた。
「うん、まぁね。来年中にはってカンジだけどまだ未定かなぁ。籍だけなら先に入れちゃってもってあたしは思ってるんだけどさ。案外、遊佐のほうがこだわるから」
大袈裟に溜息吐けば、可笑しそうな笑い声が聞こえてくる。
『遊佐クンてなにげに昭和男子だもんね』
「チャラいのにね」
『ギャップ萌えってやつ?』
「へぇそーなの?」
『えっ! 遊佐クン?!』
いきなり後ろから耳元に遊佐の声が割り込んできたから、ビックリしてスマホを落っことすトコだった。
「ちょっ、遊佐っ?」
慌てて振り向くと、松葉杖片手に立ってるスーツ姿の遊佐。
紗江とのお喋りに夢中で帰ってきたの気が付かなかった!
「紗江ひさしぶりー。正月はこっち来る?」
しかもスマホをすんなり取り上げて勝手に話してるし!
『うんそう、それで宮子と電話してたの。てゆーか遊佐クンと話すの何年ぶり?!』
漏れ聞こえる紗江のテンションは心なしか高め。
「そーだね。ずっとイロイロ宮子の相談相手になってくれてたんだろ? サンキュな」
『そんなの当たり前じゃない・・・! 親友なんだから!』
少し声を詰まらせた紗江。・・・やだ、思い出してこっちまで泣けてきちゃうよ。
目を赤くして潤ませてるのを、遊佐が優しくあたしの頭を撫でながら続ける。
「紗江に礼もしたいしさ、榊も引っ張ってくから4人で会わね?」
『会う! 大雪降っても何がなんでも会うわよーっ』
「決まり。じゃあ宮子に代わる」
スマホの向こうから、からかうように紗江に冷やかされた。
「うん、まぁね。来年中にはってカンジだけどまだ未定かなぁ。籍だけなら先に入れちゃってもってあたしは思ってるんだけどさ。案外、遊佐のほうがこだわるから」
大袈裟に溜息吐けば、可笑しそうな笑い声が聞こえてくる。
『遊佐クンてなにげに昭和男子だもんね』
「チャラいのにね」
『ギャップ萌えってやつ?』
「へぇそーなの?」
『えっ! 遊佐クン?!』
いきなり後ろから耳元に遊佐の声が割り込んできたから、ビックリしてスマホを落っことすトコだった。
「ちょっ、遊佐っ?」
慌てて振り向くと、松葉杖片手に立ってるスーツ姿の遊佐。
紗江とのお喋りに夢中で帰ってきたの気が付かなかった!
「紗江ひさしぶりー。正月はこっち来る?」
しかもスマホをすんなり取り上げて勝手に話してるし!
『うんそう、それで宮子と電話してたの。てゆーか遊佐クンと話すの何年ぶり?!』
漏れ聞こえる紗江のテンションは心なしか高め。
「そーだね。ずっとイロイロ宮子の相談相手になってくれてたんだろ? サンキュな」
『そんなの当たり前じゃない・・・! 親友なんだから!』
少し声を詰まらせた紗江。・・・やだ、思い出してこっちまで泣けてきちゃうよ。
目を赤くして潤ませてるのを、遊佐が優しくあたしの頭を撫でながら続ける。
「紗江に礼もしたいしさ、榊も引っ張ってくから4人で会わね?」
『会う! 大雪降っても何がなんでも会うわよーっ』
「決まり。じゃあ宮子に代わる」