愛は、つらぬく主義につき。 ~2
なんで哲っちゃん・・・?!
呆気にとられて「え?」とか「あ」しか出てこないあたし。
「愚息の後始末をつけるのは親の役目だと言ったでしょう。・・・これから少し付き合ってもらえませんかね」
差し出された掌。言われるままに手を伸ばすとスマートに引かれて、スツールから下ろされた。
「騒がせたな。経費は俺につけておけ、雪緒」
あたしのジャケットとバッグを手に、もう片方は繋いだままで哲っちゃんがふっと笑ったのを。ユキちゃんは今度は素直に頷く。どっか切なさの入り混じった微笑みを乗せて。
「チヨちゃん、マコトちゃんとトシヤ君と三人でまたゆっくりいらっしゃい」
「あ、うん・・・っ。今日はホントに迷惑かけてごめんねっ、ちゃんとお礼するから・・・!」
「アラ。それじゃ遠慮なくもらっちゃうわね」
片目を瞑った“ママ”がやんわり笑顔で見送ってくれた。
呆気にとられて「え?」とか「あ」しか出てこないあたし。
「愚息の後始末をつけるのは親の役目だと言ったでしょう。・・・これから少し付き合ってもらえませんかね」
差し出された掌。言われるままに手を伸ばすとスマートに引かれて、スツールから下ろされた。
「騒がせたな。経費は俺につけておけ、雪緒」
あたしのジャケットとバッグを手に、もう片方は繋いだままで哲っちゃんがふっと笑ったのを。ユキちゃんは今度は素直に頷く。どっか切なさの入り混じった微笑みを乗せて。
「チヨちゃん、マコトちゃんとトシヤ君と三人でまたゆっくりいらっしゃい」
「あ、うん・・・っ。今日はホントに迷惑かけてごめんねっ、ちゃんとお礼するから・・・!」
「アラ。それじゃ遠慮なくもらっちゃうわね」
片目を瞑った“ママ”がやんわり笑顔で見送ってくれた。