愛は、つらぬく主義につき。 ~2
求められてるのか責められてるのか。境い目が分からないでただ。真の荒い呼吸と振り絞るような呻きと熱に冒されて。

与えられる鮮烈な刺激に身を捩ろうとするたび、押さえ込まれ逃がしてもらえない。

あたしの全部を塞いで。そこに自分を残らず注ぎ込もうとするみたいに。全身を真の舌と指が這い回る。

脚が半分使えてないことも頭から無くなってたほど、奥まで貫かれてる気がした。


ずっと。

呼んでた。

あたしの名前を。

呼びながら。

痕を刻んで。

答えさせた。

何度も。

何度も。






『アイシテル』と『ユルサナイ』が交互にあたしを飲み込んだ。・・・絶え絶えになっても。
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