愛は、つらぬく主義につき。 ~2
「オフクロ、それって褒めてんの?」
不本意そうな真に思わず吹き出し、その後ろに立ってるガタイのいい男と目が合った。
もしかしていつもの黒服で来るかって心配してたんだけど、チャコールグレーのスーツにブルーのシャツ、シルバーのネクタイってそれらしい格好をしてきたからほぼ満点。ニッコリ笑って催促する。
「榊はなんか感想ないの?」
「・・・・・・似合ってる」
「ほかは?」
「・・・綺麗だな」
低いトーンでぼそっと。
よし。お世辞はゼッタイ言わないもんね、200点満点!
「よかったぁ。みんなにも見てもらう自信ついたわ、ありがと!」
つれなく逸らされた視線は照れ隠し。ついでに思ったことをそのまま付け足す。
「榊も3割増し男前に見えるよ? そういう格好で買い物もつき合ってくれればいいのに」
しねぇよ。・・・って間違いなく返ってくるのを予想してた。
「・・・・・・たまにだったらな」
「へ?」
ぶっきら棒は同じで、天から落っこちてきたみたいな予想外の返答に目を丸くする。
文句ねぇだろって横目に睨まれつつ。榊なりのお祝儀をありがたく受け取ったあたしだった。
不本意そうな真に思わず吹き出し、その後ろに立ってるガタイのいい男と目が合った。
もしかしていつもの黒服で来るかって心配してたんだけど、チャコールグレーのスーツにブルーのシャツ、シルバーのネクタイってそれらしい格好をしてきたからほぼ満点。ニッコリ笑って催促する。
「榊はなんか感想ないの?」
「・・・・・・似合ってる」
「ほかは?」
「・・・綺麗だな」
低いトーンでぼそっと。
よし。お世辞はゼッタイ言わないもんね、200点満点!
「よかったぁ。みんなにも見てもらう自信ついたわ、ありがと!」
つれなく逸らされた視線は照れ隠し。ついでに思ったことをそのまま付け足す。
「榊も3割増し男前に見えるよ? そういう格好で買い物もつき合ってくれればいいのに」
しねぇよ。・・・って間違いなく返ってくるのを予想してた。
「・・・・・・たまにだったらな」
「へ?」
ぶっきら棒は同じで、天から落っこちてきたみたいな予想外の返答に目を丸くする。
文句ねぇだろって横目に睨まれつつ。榊なりのお祝儀をありがたく受け取ったあたしだった。