愛は、つらぬく主義につき。 ~2
あらたまった“ありがとう”は、最後の最後に心を込めて伝えるつもりで。家族に紗江を紹介してる間に相澤家も姿を見せた。
フォーマルな三つ揃いも決まってる相澤さんは、椿ちゃんを抱っこしてても死ぬほど様になってて。淡いピンクベージュのワンピーススーツの織江さんが雅ちゃんの手を引き、その後ろに、今まで見た中でいちばん極道っぽい雰囲気を醸してる藤さんが。
織江さんとは2月以来の再会を喜び合う。
「宮子さん、おめでとう・・・っ。本当に本当に綺麗だわ、もうなんて言っていいか分からないくらい・・・!」
「おねえちゃんも、おひめさまー!」
「雅ちゃんはどこの国のプリンセスかな~?」
あたしを見上げて目を輝かせる雅ちゃんは、妹とお揃いのチュールを重ねた愛らしいドレスを着せられ、二人で並んだら地上に舞い降りた桜色の妖精かと思う。
「・・・宮子お嬢さん、若。この度は誠におめでとうございます」
片腕で小さい愛娘を抱え、目礼と共にお祝いの言葉をかけてくれた相澤さん。
「来てくださってありがとうございます」
軽く頭を下げ、見上げたとき目が合った。一瞬だけ深く。言葉にならない言葉を交わして、あたしは小さく微笑んだ。相澤さんは眼差しだけで答えてくれた。
見届けるしかない。あなたの覚悟を受け取った以上、高津さんとの因縁がどんな結末で終わるんだとしても。
それが臼井宮子の役目なんですよね、・・・相澤さん。
フォーマルな三つ揃いも決まってる相澤さんは、椿ちゃんを抱っこしてても死ぬほど様になってて。淡いピンクベージュのワンピーススーツの織江さんが雅ちゃんの手を引き、その後ろに、今まで見た中でいちばん極道っぽい雰囲気を醸してる藤さんが。
織江さんとは2月以来の再会を喜び合う。
「宮子さん、おめでとう・・・っ。本当に本当に綺麗だわ、もうなんて言っていいか分からないくらい・・・!」
「おねえちゃんも、おひめさまー!」
「雅ちゃんはどこの国のプリンセスかな~?」
あたしを見上げて目を輝かせる雅ちゃんは、妹とお揃いのチュールを重ねた愛らしいドレスを着せられ、二人で並んだら地上に舞い降りた桜色の妖精かと思う。
「・・・宮子お嬢さん、若。この度は誠におめでとうございます」
片腕で小さい愛娘を抱え、目礼と共にお祝いの言葉をかけてくれた相澤さん。
「来てくださってありがとうございます」
軽く頭を下げ、見上げたとき目が合った。一瞬だけ深く。言葉にならない言葉を交わして、あたしは小さく微笑んだ。相澤さんは眼差しだけで答えてくれた。
見届けるしかない。あなたの覚悟を受け取った以上、高津さんとの因縁がどんな結末で終わるんだとしても。
それが臼井宮子の役目なんですよね、・・・相澤さん。