愛は、つらぬく主義につき。 ~2
自分を強い人間だって思ったコトは一度もない。だって真のほうがよっぽど強い。一生かなわない、多分。
だから少しでも追いつこうと。がむしゃらなだけ。弱音なんか吐けないって思うだけ。
「・・・あたしも織江さんと一緒です。弱い自分じゃ真の支えになれないって、ときどき落ち込みますから。強く見えてるんだとしたら、真のおかげかな。織江さんは自分が思ってるよりずっと強いですよ。本当に弱い人に、相澤さんの奥さんは務まらないですよね、藤さん?」
子供達にストローとフタ付きのカップでジュースを、大人に紅茶のティーカップを運んできた彼に振ってみる。
藤さんはトレイを置いて、あたしを一瞥したあと「・・・まあね」と、ぶっきらぼうに。それを聴いた織江さんは感激したように、少し目を潤ませてはにかんだ。
「ありがとう藤君。藤君に言ってもらえるのって、すっごく勇気が出ちゃう」
彼女と藤さんの(ちょっとだけ歪に見える)信頼関係は、いつも自分と榊を彷彿とさせて。妙に親近感が湧く理由のひとつかも。ココロん中で2度頷くあたしだった。
しばらくすると雅ちゃん達はそろってお昼寝の時間。
ソファで寛ぎながら、すっかりリハーサル呼ばわりされてる仁兄との結婚式の裏話や、これからの式の準備の話をしてるうちに、織江さんがお待ちかねのゲストが到着したのだった。
だから少しでも追いつこうと。がむしゃらなだけ。弱音なんか吐けないって思うだけ。
「・・・あたしも織江さんと一緒です。弱い自分じゃ真の支えになれないって、ときどき落ち込みますから。強く見えてるんだとしたら、真のおかげかな。織江さんは自分が思ってるよりずっと強いですよ。本当に弱い人に、相澤さんの奥さんは務まらないですよね、藤さん?」
子供達にストローとフタ付きのカップでジュースを、大人に紅茶のティーカップを運んできた彼に振ってみる。
藤さんはトレイを置いて、あたしを一瞥したあと「・・・まあね」と、ぶっきらぼうに。それを聴いた織江さんは感激したように、少し目を潤ませてはにかんだ。
「ありがとう藤君。藤君に言ってもらえるのって、すっごく勇気が出ちゃう」
彼女と藤さんの(ちょっとだけ歪に見える)信頼関係は、いつも自分と榊を彷彿とさせて。妙に親近感が湧く理由のひとつかも。ココロん中で2度頷くあたしだった。
しばらくすると雅ちゃん達はそろってお昼寝の時間。
ソファで寛ぎながら、すっかりリハーサル呼ばわりされてる仁兄との結婚式の裏話や、これからの式の準備の話をしてるうちに、織江さんがお待ちかねのゲストが到着したのだった。