愛は、つらぬく主義につき。 ~2
「・・・・・・もういっぺん言ってよ」
「・・・なにが」
「ドアホって。思いっきり」
「言わねぇよ・・・バーカ」
素っ気なく返ってシフトを入れ替える音。・・・車が少し乱暴に滑り出す。
ウィンドゥガラスの外を流れてく闇。咲く光。見つめながら。
「榊・・・ありがと。間違えないようにもっとしっかり考える」
返事を待たずに。
「いつも助けられてばっかりだね。・・・あたしさ、つくづくあんたがいないと生きてけないわ」
なんだろうもう。
自分の心臓の一部ってくらい。失くなったら壊死するくらい。
だから。
死に急がないでよ。
ココロでめいっぱい叫んだ。榊に届くように。
「・・・・・・そうかよ」
呟くように言ったその声が。微かに震えてたのなんて。
あんたが泣くのを堪えながら、シアワセそうな顔でいたなんて。
知らなかったよ。
なんだか今日のあんたは、素直に感情をぶつけてくれたなぁって。怒られたのに、のん気にうれしがってたあたしは。なにも知らない。榊がどんな気持ちでいたかなんて、・・・少しも。
「・・・なにが」
「ドアホって。思いっきり」
「言わねぇよ・・・バーカ」
素っ気なく返ってシフトを入れ替える音。・・・車が少し乱暴に滑り出す。
ウィンドゥガラスの外を流れてく闇。咲く光。見つめながら。
「榊・・・ありがと。間違えないようにもっとしっかり考える」
返事を待たずに。
「いつも助けられてばっかりだね。・・・あたしさ、つくづくあんたがいないと生きてけないわ」
なんだろうもう。
自分の心臓の一部ってくらい。失くなったら壊死するくらい。
だから。
死に急がないでよ。
ココロでめいっぱい叫んだ。榊に届くように。
「・・・・・・そうかよ」
呟くように言ったその声が。微かに震えてたのなんて。
あんたが泣くのを堪えながら、シアワセそうな顔でいたなんて。
知らなかったよ。
なんだか今日のあんたは、素直に感情をぶつけてくれたなぁって。怒られたのに、のん気にうれしがってたあたしは。なにも知らない。榊がどんな気持ちでいたかなんて、・・・少しも。