溺愛なんてされるものじゃありません
その後、仕事に戻っても全然仕事に集中出来なかった。
「聞いてみようかな。」
私はこっそり携帯を取り出して、蓮さんにメッセージを送る。
『お見合いするの?』
するとすぐに返事が返ってきた。
『今から会議室に来れるか?』
『行きます。』
返事を返すと、私は資料室に行って来ますと言って庶務課を抜け出し、急いで会議室へと向かった。
会議室の前で一呼吸して中へ入ると、すでに蓮さんが来ていた。
「美織。」
私に気づいた蓮さんは微笑みながら私の元へ近づいてくる。そしてフワッと抱きしめてきた。
「し、仕事中だよ!?」
「うん。なんか仕事抜け出して密会するのってドキドキするな。」
蓮さんは嬉しそうに話す。確かにドキドキするけど、本題の話しなきゃ。
「ねぇ、社長令嬢とお見合いするの?」
するとパッと私から離れて私の顔を見てくる。
「見合いの話、誰に聞いた?」
「さっき休憩中に高成さんから…。」
「あのお喋りめ。」
蓮さんは高成さんを思い浮かべたのか眉間に力が入っている。
「今朝、社長室に呼ばれて見合い話をされたけど、ちゃんとその場で断った。俺には大事な人がいるからって。」
「本当?」
「あぁ、俺は嘘はつかない。美織がいるのに見合いなんかするわけないだろう?」
「そっか。良かった。」
蓮さんから直接断ったと聞いて、私はホッとして表情が緩んだ。
「…美織、その顔可愛すぎるから。」
そう言われた瞬間、蓮さんは私の両頬に手を当てキスをしてきた。力強く唇が触れ、私は思わず声が出そうになる。
「また密会しような。」
唇が離れると、蓮さんは微笑みながら私のおでこに自分のおでこをコツンと当てる。そして蓮さんは仕事に戻って行った。
「もう、不意打ちなんてずるいよ。」
私は入り口のドアの方を見ながら、一人呟いた。
「聞いてみようかな。」
私はこっそり携帯を取り出して、蓮さんにメッセージを送る。
『お見合いするの?』
するとすぐに返事が返ってきた。
『今から会議室に来れるか?』
『行きます。』
返事を返すと、私は資料室に行って来ますと言って庶務課を抜け出し、急いで会議室へと向かった。
会議室の前で一呼吸して中へ入ると、すでに蓮さんが来ていた。
「美織。」
私に気づいた蓮さんは微笑みながら私の元へ近づいてくる。そしてフワッと抱きしめてきた。
「し、仕事中だよ!?」
「うん。なんか仕事抜け出して密会するのってドキドキするな。」
蓮さんは嬉しそうに話す。確かにドキドキするけど、本題の話しなきゃ。
「ねぇ、社長令嬢とお見合いするの?」
するとパッと私から離れて私の顔を見てくる。
「見合いの話、誰に聞いた?」
「さっき休憩中に高成さんから…。」
「あのお喋りめ。」
蓮さんは高成さんを思い浮かべたのか眉間に力が入っている。
「今朝、社長室に呼ばれて見合い話をされたけど、ちゃんとその場で断った。俺には大事な人がいるからって。」
「本当?」
「あぁ、俺は嘘はつかない。美織がいるのに見合いなんかするわけないだろう?」
「そっか。良かった。」
蓮さんから直接断ったと聞いて、私はホッとして表情が緩んだ。
「…美織、その顔可愛すぎるから。」
そう言われた瞬間、蓮さんは私の両頬に手を当てキスをしてきた。力強く唇が触れ、私は思わず声が出そうになる。
「また密会しような。」
唇が離れると、蓮さんは微笑みながら私のおでこに自分のおでこをコツンと当てる。そして蓮さんは仕事に戻って行った。
「もう、不意打ちなんてずるいよ。」
私は入り口のドアの方を見ながら、一人呟いた。