空に星が綺麗
星川くんは先に帰っていて家で待っていると言うことなので、私はスーパーマーケットを後にすると彼の自宅へと急いだ。

ローソンが見えてきたのと同時に、そこに星川くんがいることに気づいた。

それに対して声をかけようとした私だったけど、すぐにやめた。

「あれ…?」

星川くんの隣に、女の人がいることに気づいたのだ。

年齢は1つか2つほど上で、黒髪のボブが特徴的な女性だった。

えっ、誰なんだろう…?

彼らはここにいる私の存在に気づいていない。

私は近くの電信柱にサッと身を隠すと、どこかの家政婦よろしくと言うように彼らをそっと見つめた。

「ごめんね、青空が急に熱を出しちゃったみたいで」

女の人がそんなことを言った。

えっ、青空ちゃんのことを知ってるの?
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