空に星が綺麗
と言うか、青空ちゃんが熱を出したってどう言うことなの?

「ただの風邪だろうとは思うけど、一応は病院に連れて行こう。

最近は何かと質が悪いし」

星川くんはやれやれと言うように息を吐きながら言った。

「青空は?」

「ソファーのうえで寝かせてる。

とりあえず、顔を見せてやってくれ。

その方が青空も安心する」

「うん、わかった」

彼らはそんなことを言いながら、一緒にマンションの中へと入って行ったのだった。

その後ろ姿が見えなくなると、
「もしかして…」

私はそう呟かずにいられなかった。

いや、もしかしなくてもそうだ。

星川くんと一緒にいたあの女の人は…間違いない、青空ちゃんの母親だ。

つまり、星川くんの元奥さんだと言うことだ。
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