空に星が綺麗

近いうちにお見舞いへ行っていいかどうか、星川くんに聞いてみようかな。

だけども、元奥さんと一緒にいたあの光景が頭の中に浮かんだのでやめた。

大丈夫よ、元奥さんがちゃんと看病してくれてるなら心配ないよね。

私がお見舞いに行くメリットなんて、何にもないわ。

…むしろ、邪魔しちゃダメだよね。

そう思った時、デスクのうえに置いていたスマートフォンが震えた。

画面を見ると、星川くんからメッセージがきていた。

『すみません、また今日も残業になるかも知れません

もし杉田さんの都合がよろしかったら、青空の迎えをお願いしたいのですが』

青空ちゃん、もう熱が下がったんだ…。

メッセージの内容を見た私は心の中で呟いたのと同時に、何で元奥さんにそう言うのを頼まないんだろうと言う何とも言えない複雑な気持ちになっていることに気づいた。