空に星が綺麗
仕事を終えて、会社を後にすると、特に寄り道をすることなく自宅へと帰った。

シャワーを浴びて部屋着を身につけると、晩ご飯の準備をするために冷蔵庫を開けて食材の確認をした。

「あっ、豚肉の賞味期限が切れてる…」

と言っても、1日だけである。

この間半分だけ使った白菜も残っているし、今日の晩ご飯はこれで行こう。

流しの下から鍋を取り出すと、コンロのうえに置いた。

白菜と豚肉を適当な大きさに切ると、鍋の中に白菜と豚肉を交互に重ねた。

このチマチマと重ねる作業、結構好きなんだよね。

「あらら、ふたが閉まらない…ま、いっか」

蒸されている間にちょっと圧縮されるんだ、閉まらない方がちょうどいい。

重ねた白菜と豚肉のうえにふたを置いた状態にして置くと、カチリとコンロの火をつけた。
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