空に星が綺麗
『青空ちゃんと会って、青空ちゃんが元気になったことを知りました

この間お邪魔できなかったのも兼ねて、今度のお休みに家にお邪魔してもいいでしょうか?

美味しいお菓子を作ってお邪魔します』

青空ちゃんに会って話をしたその日、私は星川くんにメッセージを送った。

『わかりました、土曜日の11時にきてください

青空も喜ぶことでしょう』

すぐにきた星川くんのメッセージを読み返すと、私はカレンダーに視線を向けた。

「土曜日、か…」

明日は、土曜日だ。

気持ちの準備も整ったし、持って行くお菓子も作っている。

アメリカンクッキーをゆっくりと食べながら、自分の気持ちを素直に伝えようと思ったのだ。

「喜んでくれるといいな…」

誰かのことを思いながらお菓子を作ったのは、いつぶりだろうか?

そんなことを思いながら、クッキーが焼きあがるのを待った。
< 58 / 73 >

この作品をシェア

pagetop