空に星が綺麗
あっ、これはマズい…。

青空ちゃんと一緒にいたのは、元奥さんだった。

どうしよう、いろいろと失敗したような気がするぞ…。

もうここから逃げ出した方が手っ取り早いかもと思っていたら、
「姉さん、もう終わった?」

星川くんが元奥さんに向かって話しかけた。

「えっ?」

今、“姉さん”って言わなかったか…?

いや、私の都合のいい聞き間違いか…?

でも“姉さん”って、はっきりと言ったような気がするぞ…?

「うん、おかげさまで。

短かったとは言え、突然押しかけてきて悪かったわ」

星川くんから“姉さん”と呼ばれたその人は、彼に返事をした。

「住むところが決まってよかったな。

後は働くところを探すだけだな」

星川くんは言い返した。
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