空に星が綺麗
…何の話をしているんだ?

私は一体、何を聞かされていると言うんだ?

「あら」

彼女が私に気づいたので、
「ど、どうも…」

私はペコリと頭を下げた。

「ママ、この人だよ」

青空ちゃんが彼女に話しかけた。

「例の料理上手の人?

青空から話を聞いています。

弟と娘が本当にお世話になりました」

彼女は気さくに話しかけてきた。

弟…?

娘…?

ねえ、もうどこから質問すればいいと思う…?

もう何が何だかよくわからないんですけど…。

「姉さん、もう時間だよ。

引っ越し業者がもう出発していいかって」

星川くんが間に入ってきたので、
「あっ、そうだったわ!

冬哉、本当にありがとうね」

彼女はお礼を言った。
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