空に星が綺麗
「――私…」

深呼吸をして、気持ちを落ち着かせた。

大丈夫、もう覚悟はできた。

「――私、星川くんが好きです」

星川くんに向かって、私は自分の気持ちを言った。

「星川くんのことを好きになりました」

星川くんは目をそらすようにうつむいて、手で口をおおった。

やっぱり、迷惑だったかな…。

でも、何を言われてもいい。

ちゃんと覚悟をしているから、何を言われてもいい。

「――どうしてなのか、わからなかった」

星川くんが言った。

「どうして君のことが気になるのか、自分でもよくわからなかった」

「えっ…?」

「頭の中はいつも杉田さんのことばかりで、どうしてなのかわからなかった。

だけど、今ようやくわかった」

星川くんは私を見つめた。
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