先輩
「お疲れ様でしたー！」

あー疲れた〜！今日の練習いつもよりきつかったな。今日は帰ったらすぐに寝たい。

私は俯き加減で昇降口へ向かう。
すると、

「由奈ちゃーん」

聞き覚えのある声が昇降口の方から聞こえてきた。

私は顔を上げると、昇降口の方に目をやる。
どうやら私を呼んだのは南先輩のようだ。
私に笑顔で手を振っている。
私は先輩の方に向かう。

「南先輩部活お疲れ様です！」

先輩はバレー部に所属している2年生で、顔がイケメンで性格も明るく元気。
もちろん女子からモテモテだ。
先輩とは同じ委員会に入っていて、そこで仲良くなった。

「うん！由奈ちゃんも部活お疲れ様！」

うう、先輩の笑顔が眩しい。

「ねぇ途中まで一緒に帰ろうよ！」

え！先輩と一緒に帰れるなんて嬉しすぎる。

「はい！一緒に帰りましょ！」

そして私は急いで上靴を脱いで靴に履き替える。

季節は冬で外はもうすっかり暗かった。
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