鳥居の道標
あとがき
最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございます。
初めて、あやかしというジャンルを書いた気がしますが、いかがだったでしょうか?
是非とも感想を聞かせていただけると嬉しいです!
主人公である舞の悩みは、私自身が経験した部分もあります。
私は舞とは違い、将来の夢はありましたが、実際にそれでいいのか、本当にこの道に進んで大丈夫なのかと悩む時期がありました。
将来の夢を決めるのが、あんなにも早いとは思わなかったというのも事実です。
それに、私の他作品である「部活…辞めたい。~天国から地獄に叩きつけられた日~」(ノンフィクション)で経験した「逃げる」という行為。
私は、無意識に「逃げる」「避ける」という行為は良くないことだと思っていました。
でも、部活の経験を経て、逃げることは悪くないことだと感じるようになりました。
以来、この出来事も、辛い記憶のままでなく前に繋げて行けるように、逃げてもいいと伝えられる存在になりたいとも思いました。
そこから、標様という存在が生まれたのです。
皆様、どうか標様が言っていた言葉を覚えていて欲しいです。
どの道に進んでも、それはあなたにとって正しい道です。
現状が辛くても、それは一時的なものです。
いつか、あの苦しい経験も、必要なことだったのかなと思える日が来ます。
私も実際、あの部活での出来事を経験して良かったと思えています。
「それをどう捉え、そこから何を得るかはお前次第だ」
捉え方次第で、見える世界が180度変わります。
このお話が、何かに悩んでいる方や全ての人の道標となれば、私もこの作品を書いた甲斐があります。
どうか、全ての皆様がゆっくりでも前に進みますように。
ここまで読んで頂き、本当にありがとうございました!
また別の作品でもお会い出来ることを楽しみにしています。