過去にとらわれず素直になろうね?
素直になったわたし
4月
わたしは高校2年生で菜々子と同じ2年2組になった
(星弥先輩も2年2組だったな…)
とか余計なこと考える
そして剣道部に入ってくれた1年生が12人!!!
1年生は星弥先輩や流我先輩を見ただけで悲鳴
去年は菜々子1人だけだったから
菜々子はめっちゃ喜んでるけど
「流我先輩にあまり近づかないでほしいなぁ〜」
ってめっちゃ嫉妬してる
(実はわたしも星弥先輩が後輩にとられないか心配してしまってる…)
(なに考えてんだわたし…)
でも、星弥先輩たちはあと2ヶ月で引退だから正直寂しい
わたしが避けはじめて星弥先輩も察したのか
話しかけこなくなった
2人でごはんも行ってない
(また2人で遊びたいな…)
こう思ってしまう自分はまだ星弥先輩のこと好きなのかな…?
あれほど先輩を忘れようと頑張ったのに
先輩の恋愛の過去を知って2週間は毎日部屋で泣いてほんと辛かった
もうこんなつらい恋愛はしないと決めたのに
なんで星弥先輩のことが頭から離れないんだろう…
「もう意味わかんない…」
ボソッと呟いたら
「どうした葵?」
星弥先輩の声だった
低いけど芯のある声でわたしの顔を覗き込んできてすごくびっくりして
「だ、大丈夫です!」
自分で顔が赤くなっているのがわかったから
部室に逃げ込んだ
(久しぶりにドキッとしてしまった…)
(落ち着けわたし!!!)
と思いながら剣道場に戻ってマネージャーの仕事をする
6月には地区総体がある
3年生は最後の大会だ
3年生は一生懸命朝練から夜遅くまで練習している
(部室でゲームしたり恋愛漫画読んでる先輩たちに見えない…)
とか思いながら一生懸命支えている
しかし、大会1週間前に
星弥先輩のかかとの痛みが再発した
練習のしすぎらしい
部室で先輩にかかとのテーピングをしているとき
「葵、ありがとうな、ずっとありがとうと思ってる」
(またドキッとしてる…)
「いいえ、先輩無理しないでほしいです」
「最後だからね、でも部活引退したくないなw」
「剣道好きなんですね」
「それもあるし、離れたくないひといるんだ」
「流我先輩ですか?」
「あいつとは同じクラスだよ、葵知ってるでしょw」
(じゃ、誰なの…もしかして、好きな人いるのかな…?)
(誰って聞かないほうが傷つかないよね)
「なぁ葵」
「なんですか?」
「好きだよ」
(え…空耳?え、え…?)
「ほんとですか?」
「なんで俺がウソつかないといけないん、葵は去年の冬からずっと避けてきて俺ずっと寂しかった」
「それは…」
「俺のこときらい?」
「先輩に忘れられない女の子がいると知ったからです」
「なんで知ってる…?」
「流我先輩から菜々子に聞きました」
「そーなんだ、確かに好きで亡くなってしまってそれでも忘れられなくて誰とも付き合えなかった」
「だからわたしとも無理だと思って、離れようとしたんです」
「は…?」
「なに言ってんの…」
大きなため息をしてから先輩が
「前にかかと壊したときに抱いて2人でごはん食べに行って頭に手置いたのに、嫌いな女の子にするわけないやろ…」
「確かにそうですけど…」
「鈍感すぎるよ…」
「先輩はモテるし、いろんな女の子にしてるのかなと…」
「なわけないやん!!!付き合わないのに!」
「女友達は多いかもしれないけど、スキンシップは好きな女の子としかしないよ」
「俺は葵のことが好きなんだ、俺が守りたい、ずっと守りたい、もう離したくない…」
(夢みたい…なんか一瞬で心が満たされた…わたし好きなんだ…やっぱり好きだ、広瀬星弥のことが)
「わたしも好きです…離れようとしてるとき辛くてずっと泣いてました…でも忘れられませんでした、やっぱり好きです、先輩のことが」
「ごめんな、つらい想いさせて…もう俺から離れるんじゃないぞ…」
「はい、離れません…」
「葵、星弥って呼んで」
「星弥」
「葵、大好き」
唇が合わさった
とろけるような甘くて星弥のことが大好きだと実感しながら唇を動かして長いキスをした
「葵、もう戻ろうか」
「は、はい」
夢じゃない、これは現実だ、現実であってほしい
『自分の気持ちに嘘はつけない』
菜々子に星弥が好きだと言ったときそう言ったのに
わたしは自分の気持ちに素直になれなかった
その結果、自分も苦しんだし星弥のことも苦しめてしまった
でも、もう星弥と離れない
星弥もわたしのことを守ってくれる
わたしも星弥のことを守る
ずっと
星弥、愛してるよ
わたしは高校2年生で菜々子と同じ2年2組になった
(星弥先輩も2年2組だったな…)
とか余計なこと考える
そして剣道部に入ってくれた1年生が12人!!!
1年生は星弥先輩や流我先輩を見ただけで悲鳴
去年は菜々子1人だけだったから
菜々子はめっちゃ喜んでるけど
「流我先輩にあまり近づかないでほしいなぁ〜」
ってめっちゃ嫉妬してる
(実はわたしも星弥先輩が後輩にとられないか心配してしまってる…)
(なに考えてんだわたし…)
でも、星弥先輩たちはあと2ヶ月で引退だから正直寂しい
わたしが避けはじめて星弥先輩も察したのか
話しかけこなくなった
2人でごはんも行ってない
(また2人で遊びたいな…)
こう思ってしまう自分はまだ星弥先輩のこと好きなのかな…?
あれほど先輩を忘れようと頑張ったのに
先輩の恋愛の過去を知って2週間は毎日部屋で泣いてほんと辛かった
もうこんなつらい恋愛はしないと決めたのに
なんで星弥先輩のことが頭から離れないんだろう…
「もう意味わかんない…」
ボソッと呟いたら
「どうした葵?」
星弥先輩の声だった
低いけど芯のある声でわたしの顔を覗き込んできてすごくびっくりして
「だ、大丈夫です!」
自分で顔が赤くなっているのがわかったから
部室に逃げ込んだ
(久しぶりにドキッとしてしまった…)
(落ち着けわたし!!!)
と思いながら剣道場に戻ってマネージャーの仕事をする
6月には地区総体がある
3年生は最後の大会だ
3年生は一生懸命朝練から夜遅くまで練習している
(部室でゲームしたり恋愛漫画読んでる先輩たちに見えない…)
とか思いながら一生懸命支えている
しかし、大会1週間前に
星弥先輩のかかとの痛みが再発した
練習のしすぎらしい
部室で先輩にかかとのテーピングをしているとき
「葵、ありがとうな、ずっとありがとうと思ってる」
(またドキッとしてる…)
「いいえ、先輩無理しないでほしいです」
「最後だからね、でも部活引退したくないなw」
「剣道好きなんですね」
「それもあるし、離れたくないひといるんだ」
「流我先輩ですか?」
「あいつとは同じクラスだよ、葵知ってるでしょw」
(じゃ、誰なの…もしかして、好きな人いるのかな…?)
(誰って聞かないほうが傷つかないよね)
「なぁ葵」
「なんですか?」
「好きだよ」
(え…空耳?え、え…?)
「ほんとですか?」
「なんで俺がウソつかないといけないん、葵は去年の冬からずっと避けてきて俺ずっと寂しかった」
「それは…」
「俺のこときらい?」
「先輩に忘れられない女の子がいると知ったからです」
「なんで知ってる…?」
「流我先輩から菜々子に聞きました」
「そーなんだ、確かに好きで亡くなってしまってそれでも忘れられなくて誰とも付き合えなかった」
「だからわたしとも無理だと思って、離れようとしたんです」
「は…?」
「なに言ってんの…」
大きなため息をしてから先輩が
「前にかかと壊したときに抱いて2人でごはん食べに行って頭に手置いたのに、嫌いな女の子にするわけないやろ…」
「確かにそうですけど…」
「鈍感すぎるよ…」
「先輩はモテるし、いろんな女の子にしてるのかなと…」
「なわけないやん!!!付き合わないのに!」
「女友達は多いかもしれないけど、スキンシップは好きな女の子としかしないよ」
「俺は葵のことが好きなんだ、俺が守りたい、ずっと守りたい、もう離したくない…」
(夢みたい…なんか一瞬で心が満たされた…わたし好きなんだ…やっぱり好きだ、広瀬星弥のことが)
「わたしも好きです…離れようとしてるとき辛くてずっと泣いてました…でも忘れられませんでした、やっぱり好きです、先輩のことが」
「ごめんな、つらい想いさせて…もう俺から離れるんじゃないぞ…」
「はい、離れません…」
「葵、星弥って呼んで」
「星弥」
「葵、大好き」
唇が合わさった
とろけるような甘くて星弥のことが大好きだと実感しながら唇を動かして長いキスをした
「葵、もう戻ろうか」
「は、はい」
夢じゃない、これは現実だ、現実であってほしい
『自分の気持ちに嘘はつけない』
菜々子に星弥が好きだと言ったときそう言ったのに
わたしは自分の気持ちに素直になれなかった
その結果、自分も苦しんだし星弥のことも苦しめてしまった
でも、もう星弥と離れない
星弥もわたしのことを守ってくれる
わたしも星弥のことを守る
ずっと
星弥、愛してるよ