神様がくれたプレゼント
玄関のドアを開け、外に出ようとすると、隣の玄関から出てきた女性を見かけた。

彼女は、とても悲しそうな顔をしていた。今にも涙がこぼれ落ちそうな目で、でも決して泣かずに歩き始めた。

その姿に一瞬、見惚れてしまった。

辛くても、悲しくても前を見ている彼女に惹かれた。

それからの俺は、彼女のことが気になっていた。隣から怒鳴り声が聞こえるたびに心配になった。

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