神様がくれたプレゼント
「なぁ、最近なんかあった?」

「何もないよ」

「なぁ?」

肩に触れられた時、「嫌だ」と、思った。もう、触られることも嫌だなんて……
私……この人のこと嫌いなんだ。今……はっきりわかった。


もう、ここを出ていこう。そう、決めた。


「離して……」

「何で?」

「俺達、付き合ってるんだろ?なら、いいじゃん。今から……しようか?」


無理。絶対にしたくない。


「嫌だ。したくない」

「何?嫌だって。もしかして、お前……好きな奴でもできた?」

「いるわけないじゃん」

「じゃぁ、何で拒むんだよ」

「……好きじゃなくなった」

私は、小さな声で呟いた。


「……俺のこと、嫌いになったのか?」

「……別れよ」

私は俯きながら、勇気を振り絞った。凄く怖かった。背中に冷や汗をかいているのが、自分でもわかった。

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