神様がくれたプレゼント
「はぁ?何言ってんの」

アイツは、開き直ったように私を見つめた。

「別れねぇから……」

「……」

「それに、今、俺と別れて……お前、行くとこあんの?」

「そ、それは……」

「ほら、ねぇじゃん」

「……」

「お前は、俺がいないと何も出来ないんだよ。だから……俺に従って生きていけばいいんだよ」


アイツがニヤついて私を見た。その顔がどうしても許せなかった。


「わっ、私は、自分1人で生きていける」

私は大きな声を上げてアイツを睨みつけた。

「あなたがいなくても、私は1人で生きていける!!バカにしないで!!」

「お前……マジむかつく!!」

バシンっ。

私は……アイツに頬を殴られていた。


「……っ、」

こっ、怖い……。

私は、この時。アイツに対して、最大の恐怖を覚えた。

とにかく、ここから逃げなきゃ。私は、咄嗟にスマホと財布を持って玄関から外へ飛び出した。


「待てよっ」

叫んでいるアイツの声が、恐怖に感じ、早くしなきゃっと、私を焦らせた。

捕まってしまったら、私は殺される……そこまでの恐怖をアイツに感じた。


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