神様がくれたプレゼント
「お前が悪いんだろっ。俺に嘘つくから」
「ごめんなさい」
「そんな言葉いらねぇんだよ」
「……」
「ムカつくから煙草、買ってこいよ」
「……はい」
私は、財布とスマホを持って家を出た。
「はぁ〜」
いつから、こんな生活しているのだろう。こうやって、アイツの言いなりになっている自分が嫌だ。でも、どうすることも出来なくて、いつも同じことの繰り返し。
幸せになりたいのに空回り。
アイツから逃げ出したいのに、その勇気すらない。
「はぁ〜、私って本当にバカだ」
分かっているのに、また、コンビニで煙草を買ってアイツの元へ戻る。