神様がくれたプレゼント
「Shoって言うんだ」

私は、独り言を呟き、イヤホンがなかったので周りを見渡した。公園には、誰もいなかったので
そのまま曲を聴いた。



やっぱりいい曲だ……私に勇気をくれた曲。




「いつまで、ここで聴いてるの?」

「えっ?」

「早く、ここから逃げないとあの人に捕まっちゃうよ?」

私は、驚いて顔を上げた。……そこには、帽子を深く被った男性がいた。


「……」

「ほら、行こう」


男性は、私の手を握り、どこかへ向かおうとした。

私は、その手の温もりが知らない男性なのに、恐怖どころか、どこか安心感があった。不思議だけど、このままついて行っても大丈夫。私は直感でそう思った。だからそのままついて行くことにした。






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