神様がくれたプレゼント
いつもより早く目覚めた私は、キッチンへ向かい朝食の準備を始めた。

翔さん、大丈夫かな?きっと食欲がないと思うから野菜スープを作った。

「おはよう」

まだ眠たそうに、目を擦りながらスエット姿で起きてきた。

「おはよう。気分はどう?」

「最悪だよ」

「……ふふっ」

「何笑ってるの?」

ちょっと不機嫌そう。

「あっ、ごめんなさい。翔さんがあまりにも可愛くて……」

また、私は笑い出してしまった。

「何だよ。俺の間抜け面が可愛いって。朝からからかってるの?」

明らかに不機嫌だ。
私は、慌てて彼の髪に触れた。

「違うの。寝癖がついてて……それがあまりにも可愛くて……でも、笑ったりしてごめんなさい」

私より背の大きい翔さんの髪を触っていたせいで、私はバランスを崩し、翔さんに抱きしめられるような形になってしまった。

「……ごめんなさい」

「大丈夫?」

心配して、私の顔を覗き込む翔さんにドキッしてしまった。
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