神様がくれたプレゼント
翔さんが家に帰ってきたのは、2週間くらいたった頃だった。翔さんがいつ帰ってきてもいいようにいつもおかずを余分に作っていた。

今日も帰って来ないのかな？

正直言うと、かなり寂しい。ここまで長く翔さんが家を空けたことはないから……。でも仕事を頑張ってるんだから私も頑張らなくちゃっ。
そんなことを思いながら、夕食の準備をした。

｢ただいま｣

玄関が開く音と、久しぶりの翔さんの声。

私は、慌てて玄関に向かった。

｢お帰りなさい｣

久しぶりに見た翔さんは、かなり疲れているようだった。

｢大丈夫？仕事は、落ち着いたの？｣

｢あぁ、やっとひと段落したよ｣

私に抱きついてきた。え？どうしちゃったの？

｢よかった～。美桜さんがいてくれて｣

｢……｣

私は、？？？しか浮かばず……

｢よし、行こうか｣

｢……はい｣

翔さんは、私と手を繋ぎリビングに向かった。

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