神様がくれたプレゼント
やっと強い女になるって決めたのに……。翔の優しさに触れたら、また頼ってしまう。


「翔、離して」

「何で俺の前からいなくなったんだよ」

今にも泣き出しそうな切ない顔をして私を見た。

「もう、私なんか必要ないでしょ?」

「美桜こそ、もう俺なんかいなくても平気なんだろっ」

こんなに弱気な翔を見たのは初めてだった。

あ〜っ、悔しい。いかにも私が悪いみたい。何なの?これは。

「ちょっと来てっ」

私は翔の腕を掴んで、歩き始めた。
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